「悠里。大丈夫か?」

そう声をかけたのは、唯一の家族、悠華姉だ。

「食事、進んでないぞ?」

「ごめん。食欲無いんだ。」

「分かった。」

食事中に嫌な事思い出したわ~。

姉ちゃんと俺がこんなにも無口になってしまった

最大の理由。

そして女遊びが酷くなっていった

理由でもある。

里桜にあんな事言って、避けさせたのも

俺に関わって

汚れて欲しくないだけだ。

俺の、淡い初恋が

闇に染まって欲しくないだけなんだ・・・。



なのに、何でお前は

俺の心に

やすやすと

入ってくるんだ?