「それでなんか落ち込んでたんだ。」
「うん…」

友香は私の話を真剣に聞いてくれた。

「もう、あさみに残された道は告白のみじゃない?」

こ、告白!?

「ムリムリムリ、絶対ムリ!!」
「ほら、いつもそうやってあさみは自分にウソついてる。」

確かにそうかもしれない。

さっきだって神谷君のことを好きっていうキモチ、ごまかしてた。

「やっぱ、自分にウソつくのはよくないんじゃない?」

ヤバイ、泣きそう。

友香の言葉が痛いほど心にささる。

自分で見て見ぬふりしてたんだ。

「…ゴメン。」

私は無意識のうちに謝っていた。

「どうして謝るの~」

いつでも相談にのってくれて、優しい友香。

そんな友達に背中を押されて、

「よし、明日告白する!」
「OK!!
その調子だよ、あさみ!」

頑張ろう。

明日でしっかりけりをつけよう。

「ありがとう、友香。」