愛しい人の胸に抱かれることが出来るだけでも、私は幸せ者なのだ。 もう…、 思い残すことはない--- 私の中で、残り少ない命を感じた 砂時計のように、零れ落ちる私の命の時はあと少し--- もう…、 後戻りは出来ないのだと自分の体から感じ、王子様の胸で覚悟を決めた。