【完】まりあ ~人魚姫の涙~



「それとも何?二人はただならぬカンケーとか?………あっ、それはないか。だって裕也さん、付き合っている人いるしね」




頭にガツンと何かで殴られたように感じた。




…裕也さん、付き合っている人いるんだ?




そうだよね…、




こんなにも素敵な人に彼女がいないなんて、可笑しいもん---




…でも、



凄くショックだった。




「…この子は、初めて会った時から妹のように大事だと思っている」




イモ…、ウト…?




その言葉を聞いた瞬間頭の中が霧がかり、そして思考がどこか遠くへと誘なわれていった。



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