「いい加減にしろ、敦…」 私の耳元で低く唸るように言うこの声は、やはり裕也さんの声だった。 背中から伝わる裕也さんの体温とフレグランスの香りに包まれながら…、 私の心臓はどきどきと壊れてしまいそうなほど高鳴った。 「いい加減にって…」 「遊びでこの子に手を出すな、敦」 「…そんな事、裕也さんが口出すことじゃないっしょ?」