「あっ!」 上條さんに何か言おうと口を開きかけた時、スッと腕を引かれる。 そして温かい大きな何かに包まれたのを感じた。 視線を下に向けると、私を両腕で抱きしめられている事に気付く。 私に纏わりつく両腕を包んでいるその服に、見覚えがあった。 …裕也さん?