【完】まりあ ~人魚姫の涙~



「はい、そうです。宜しくお願い致します」




そう言いながら、上條さんにキュッと握手を返した。




「…えっ?」




「まりあちゃんに一目ぼれしちゃったみたい。もしよかったら、付き合わない?」




私と握手を交わした瞬間手を引かれ、上條さんの胸に倒れこんだ私---




気付いたときには、上條さんに抱きしめられていた。