【完】まりあ ~人魚姫の涙~



まさかまた、何かが起こるのでは?




そんな予感を感じていたのは、きっと私だけではないはず---




「ほーら…、エレーヌ。もうママのところにいらっしゃーい」




そう言って手を伸ばすオンディーヌにアッカンベーと舌を出し、ベッタリと敦さんにへばり付いて離れない。




そんなやり取りを見ていた敦さんは、私達に微笑みかけた。




「別にいいですよ…」