「これ…」 裕也さんに差し出したのは、『人魚の涙』の入った小さな入れ物。 それを見せれば少し驚いた表情をしながら、首を傾げた。 「疲れた体に効くんですよ。…もう一つしかありませんが、良かったらどうぞ…」 どうぞと言うか、是非と言うか…。 いえ…、 食べてくれなければ私が無理やりにでも裕也さんの口の中に入れますっ! そう意気込みながら裕也さんを見れば、手を出して私の持っていた物を自分の方へと引き寄せる。