廊下を歩きながらいくつかのドアの前を通り過ぎたところで、壁に寄りかかっている蒼ちゃんが目に入った。 「蒼ちゃん?」 「まりあ…」 もうすでに着替え終わった蒼ちゃんは、普段着姿であるネルシャツにチノパンという出で立ちで私の傍に近づいてくる。 「…俺が行こっか?」 「ううん…、私が行く」