「新聞で読んだんだけど、本当に髪にキスされたの?」 カアァァァ--- あぁ、自分の顔が赤くなっていくのが分かる。 思わず顔を手で覆いながら、素直にうんと頷いた。 「へーっ、そうなんだ」 ニマニマしていた美月が突然、私の髪の毛をガシッとつかむ。 「へっ?」