「うんうん、催眠術の解き方だな?」 監督をチラッと見ると、私の視線ですぐに察してくれた監督がウンウン頷いた。 「はい…」 「小田切君にこれを飲ませてみなさい」 そう言って監督がズイッと手を差し出してくる。 手の平の中には、水色の雫の形の石? …のような物が置かれていた。