「蒼…、もう少しだけいいだろうが」 「チッ、これでも大目に見てやったんだ。ありがたく思いやがれっ」 「はいはい、皆。話しがそれましたよ?」 二人で睨みあっている所を、何でもない事のように監督が間に割って入る。 「そんな感じでエレーヌは、催眠術を簡単に使いこなすんだ。そしてその催眠術をずっと、小田切君に使っていたわけだな」