「心当たり…、あるの?」 「あ…、いや…」 「オイ、敦っ!お前、男だろ?男ならもっとビシッといいやがれっ!!」 まるで江戸っ子のようだね…、 蒼ちゃん--- そんな蒼ちゃんの言葉をどう受け取ったのか、ジッと押し黙る敦さんが凄く心配になった。 どうしてそんなに悲しげな顔を見せるの? 催眠術をかけられて、何かされた? 右横に座る敦さんがチラッと私を見て、すぐに下を向く。 まるで悪い事をした、子供のように---