「…催眠……術…?」 「そうだ。小田切君は催眠術で操られている。…そして敦君も一度、エレーヌの催眠術で操られていたようだね」 「俺…、が……?」 「…そう。心当たりはあるだろう?」 その言葉にはっとした顔を見せる敦さんにはきっと、心当たりがあったのだろう…。 狼狽しているように見える敦さんに、思い切って聞いてみた。