「まりあ、本当にすまなかった。…私は絶対、愛する者とマリアは結ばれると思っていたんだ。だから、泡となってしまった時には本当に残念に思ったよ。…今世こそ、まりあが上手く行くよう私は最善を尽くそうと、200年程前からコツコツと準備をしてきたんだ」
「…ありがとうございます。…でも、あの方が…」
「そう…、お前の好きな人の傍にいつも女がいたな」
その言葉にコクンと頷く。
裕也さんの…、
ルイスの好きな人…。
過去も現在もずっと、その人だけを愛している裕也さん---
胸がツキンと痛んだ。
「そいつはな…、私の妹だ」



