「そんなにジロジロ見るな。お前に声を貰ったが、私はあれからも薬と引き換えに色々な物と交換したのだ。…結果、この姿になった」 「…あれからずっと交換?………えっ?監督は女性から男性に生まれ変わったんですよね?」 私の言葉に少し寂しそうに目じりを下げながらも、やはり笑顔を私達に向けてくれる。 監督と言葉を交わす私の隣にいる蒼ちゃんと敦さんは、私と監督を交互に見ながらジッと黙って見つめていた。 「私は…、もう500年程生きているかな…」 「5、500………っ?」