「お疲れ…」
「あ…、お疲れさまでした」
まさか裕也さんから声を掛けてくれると思っていなかった私は、上ずった声で返事を返しながら裕也さんの背中を見送る。
なんか…、
寂しいな---
裕也さんの背に向けて心の中で呟いたけれど、それは空しいだけに終わった。
裕也さんと麗華さんがドアから出て行く姿を見届けてた私は、脱力したように座っていた椅子の背凭れに背中をあずけた。
暫くして蒼ちゃんと敦さんが着替えを終え、戻ってきた。
三人が揃ったところで、監督の言っていた待ち合わせ場所である第ニ倉庫へ皆で足を運ぶ。



