【完】まりあ ~人魚姫の涙~



どこかまだ納得していなさそうな蒼ちゃんに心配かけないよう、ニッコリと笑みを浮かべながらバシッと蒼ちゃんの背中を叩く。




「蒼ちゃん、カッコよかったよっ!」




「ん…、サンキュッ」




「まりあちゃん、俺は?」




「敦さんも、スッゴク素敵だった」




「ありがと」




そう言ってフワッと笑いながら、私の頬に手を置く敦さんを見た。