王子様の振る舞いは裕也さんと敦さんには十八番であろう一つ一つの動作が、凄く綺麗で優雅で洗礼されていて--- 蒼ちゃんもそんな二人に負けず、騎士としての動きは若いにも関わらず板についていて本当にカッコイイ。 そんな三人をジッと見入っている内にあっという間に時間が過ぎ、今日の撮影が終った。 少し疲れた顔色を見せながらも、私に向かって歩いてくる二人--- 一人は勿論、麗華さんのもとへと歩いて行く。 「裕也、とても良かったわよ」 「あぁ…」 二人の交わす言葉が私の耳に入ってきた。