だったら監督に直接聞けば良いんだ…。
私も監督の足取りを追うように、撮影が行なわれているスタジオへと足を運んだ。
ドアを開けた瞬間目に飛び込んできたのは、王宮---
いつ来てもこのスタジオに入ると煌びやかな王宮内が私を出迎え、前世の記憶を呼び戻してくれた。
それくらい、住んでいたお城にそっくりだったのだ。
そこに佇む、見る者を魅了する三人の男達---
前世の時と変わらない服装に身を包んだ三人は、休憩中にも関わらず螺旋状の階段の下で真剣に話し合っている姿がどこか昔を思い出し、思わず口元が綻んでしまった。



