赤いスーツに赤いハイヒール--- その色からさっきの麗華さんの、血の色へと変化した瞳を思い出しゾクッと体を震わせた。 服の色が赤だったから、瞳の色も赤色に見えたのだろうか? 角を曲がった麗華さんがその姿を消した瞬間、トンと肩を叩かれて驚きに息が詰まった。 「……っ」 「大丈夫か?」 「はい…」