【完】まりあ ~人魚姫の涙~



そう思うと恥ずかしくて、思わず麗華さんを見れなくなり俯いてしまった。




「…あの、ち、違うんです」




「なにが?」




「えっと…、あの…」




自分で言ってて何が違うのかさっぱり分からなくなり、だんだん頭がこんがらがってくる。




そんな私を知ってか知らずか目の前まで近づいた麗華さんは、私の顎を掴みグイッと顔を上げさせ視線を合わせてきた。