自分に嫌気が差し、顔を伏せる。 「そう…、だったんですか」 「………」 二人の顔をこれ以上見る事が出来なくなった俺は椅子から立ち上がると、そろそろ帰ると言い残し部屋を出た。 人影のないホテルの廊下をコツコツと靴音を響かせながら、自分の部屋へと目指して歩く。 そして思うことは、船上での出来事---