「美月、おはよ~」 「おっはよ!まりあ」 2-Aの教室に入ってすぐ、窓際の後ろから二番目にいる友達の美月が私に気付き挨拶してくれた。 私と同じクラスの蒼チャンは、そのまま自分の友達の所へさっさと行ってしまう。 その様子はさっきとは打って変わった、元気一杯の姿で--- 本当に何なんだろう? 首を傾げながら美月の後ろの席にカバンを置き、後ろを向く美月を見た。