前世からずっと愛する人を、ただ見つめ続けるだけだった…。
でもそれだけではダメだと…、
マリアがいつの間にか消えてしまったあの日からずっとそう思いながら、生きながらに苦しんできた。
マリアのいないこの世は、ただただ色あせていた。
そんな毎日を送る空しい日々に、何度死を選ぼうとした事か---
そして今、この世でまりあちゃんに会えたのはきっと…、
なにか意味があるのだろう。
だから俺は諦めない。
お前が俺を…、
俺だけを見てくれるまでずっと---
窓から見える月が、柔らかい光を放っているのをボンヤリ見ながらマリアを思った。
【敦SIDE END】



