「まりあ?」 パシンッ--- 黙り込んでしまった私の頬に触ろうとした、蒼ちゃんの手を叩いた。 「しょうがないじゃないっ!どうしてもルイスじゃなきゃ…、裕也さんじゃないとダメなの!私だっていつまでもルイスに縛られていたくはない。…でも、どうしたって私の視線は裕也さんを追ってしまうのよっ!」 涙がこぼれた--- 後から後から零れ落ちる涙が、止めどなく溢れて落ちる。