「………さっきから俺に対して酷い扱いじゃねぇ?上條さんか敦さんとでも呼べよ」
「上條?敦?………よし。敦って呼んでやる」
「何だ?その上から目線は…。仮にも昔は、お前が仕える人間だったんだぞ」
グッと言葉に詰まったのか蒼ちゃんは黙りこみ、敦さんを睨みつける。
「…いちいち前世の事、持ち出すなよ」
バリバリ頭を掻きながらプイッと横を向き、ふて腐れる蒼ちゃんの頭を軽く撫でた。
すると少し気持ちが浮上したのか、私にフワリと笑いかけてくれる。
そして私の膝の上に頭を乗せた蒼ちゃんは、ゴロンと二人掛けソファーで横になった。



