私と蒼ちゃんの声が重なる。 今の言葉を発した敦さんの表情は、どこか悲しげな顔をしていて私の胸が少し痛くなった。 「知らなかったろ、蒼…」 「知らなかったって…。そんな素振り、2人の間には塵もなかったぞ」 「城では…な。…俺が見たのはマリアが人魚だった時の話しだ」 その言葉ではっとする。