【完】まりあ ~人魚姫の涙~



夕飯の約束までまだ時間があるのにここに来たと言う事は、きっと私に何か言いたいことがあるのだろう…。




「…上條には何もされてないか?」




ふいに隣から言葉が発せられる。




その言葉にコクンと頷く私をチラリと見る吊りあがった瞳に、何となくドキッとした。




蒼ちゃんの瞳なんて見慣れているのにね---




「何もされてないならいいんだ。…話しは変わるが実は、俺もこの映画に出る事になった」




「えッ?」