「まりあ。お前、映画に出るって言うけど演技なんて出来んのか?」 一緒に歩きながら話す蒼ちゃんの顔は、どこか不満げな顔--- 喜んでくれないの? 「演技…、出来ないけど」 「じゃぁ、止めておけ」 「もう決まっちゃったんだから、そんなの無理だよ」 私の幼なじみの蒼ちゃんはいつだって私の味方…、 だったのになんで今回に限って反対するんだろう?