「まりあちゃん、今日はここまでだ。明日撮ろうと思っていた部分も今日中に撮ってしまったから、明日の撮影はなし。自由に帰っていいよ」 「はい。今日はお疲れ様でしたっ!」 「あぁ、お疲れ様。まりあちゃんの演技が素晴らしかったから、撮影が早く終われたよ。ありがとう」 「………っ!」 満面の笑顔を残してスタッフのもとへ歩いていく監督を見ていると、突然後ろから物凄い勢いで抱きつかれてしまった。 驚きのあまり一瞬、呼吸が止まる。