そんな意味も込めて裕也さんの腕をグッと力強く掴んだけれど、本人に強く振り払われてしまった。 「何?」 冷たい声色に、胸が苦しい--- 私に背中を向け麗華さんのもとへと歩いていく裕也さんにすがり付きたいのに、力が抜け涙が零れ落ち視界も全然見えないから呼び止めることも出来ない。 「…い……、かない…、で………っ」 バスのドアから出て行く裕也さんの背に小さい声だけれど振り絞ってみたが、振り向いてはくれなかった。