人間になれなかったらきっと、もうルイスとは会う事が出来ない。
だったら…、
戸惑ってはダメ---
「分かり…、ました」
「なにをワシにくれるんじゃ?」
「………声を」
考えに考えた結果、声を選択しお婆さんにそう言った。
するとお婆さんは一つ頷くき、薬ビンが沢山ある戸棚の方へと歩いて行く。
棚の中に入っていた紫色のビンへと迷う事なく手に取ったお婆さんは、ニヤリと口角を上げながら私へ向かって歩いてきた。
あの薬を飲めば声と引き換えに、人間になれるのね?
人間になれるのならば、自分の声などなくてもいい。
そう言い聞かせながら、お婆さんから紫色の小ビンを受け取った。



