不安でいっぱいの気持ちを抑えるために、ゴクンと唾を飲み込みお婆さんを見た。
さすが三百年も生きているだけあって、顔には結構シワがありとても貫禄がある。
まだ16年しか生きていない私には、お婆さんの存在だけで臆してしまう。
「…私、人間になりたいんです。どうすればなれますか?」
「…お前、人間に恋でもしただろう?」
「……はい」
「やはり…、人間になりたいと言う人魚の殆どが、人間に恋をしているからすぐ分かる」
そう言ったお婆さんは、『ウーム…』と言いながら私の顔をジロジロと無遠慮に見てきた。
メニュー