なんとなく居心地が悪いな…、 と思っていたところで監督からメガホンで指示が出る。 その指示に従うように海の中へと入った私は、船から落ち海へと沈んでゆく王子様のもとへ泳ぎ裕也さんの体を抱えながら岸を目指した。 …あれ? 以前にもこうして、誰かを岸まで抱きかかえながら泳いだ記憶が脳裏を掠めた。 ヘンだ…。 だって私は泳いで人を助けた事などないのに、助けたい一心で誰かの体を抱えて泳いだ記憶があるなんて--- でも…、 確かにあったのだ---