【完】まりあ ~人魚姫の涙~



それより…、




今だになれないのは裕也さんからの、名前呼び---




最初の頃は『まりあさん』だったはずなのに、いつのまにか『まりあ』と呼び捨てで呼ばれるようになった…。




名前を呼ばれるたび、くすぐったい。




私をジッと見つめる裕也さんのオキニスの瞳が、私を捉える。




そんな裕也さんの強い瞳に捕らわれ動けずにいると、裕也さんの手がソッと私の髪に触れてきた。




私と裕也さんだけの空間が出来たように、波の音が聞えなくなる---




私を見つめる裕也さんのオキニスの瞳が、熱く揺れ動いた気がした。