「まりあ、早く行こうよっ!」 「あっ、うん…」 上履きに履き替えた私は、急いで美月の後を追った。 廊下を歩いていると、やはり周りからの視線が痛い。 でも一人でいるわけではないから、若干その視線の感じ方が和らいでいる気がした。 「それより今日、松平君なんで休みなんだろうね?」 「うん…、そうだね」