えっ? ………なに? 「アラン様っ!!!」 私とアラン様の距離があと五センチ…と言うところで、突如呼び止められた。 低く唸るようなその声の主を私は知っている。 アラン様から逃れた私は、少し離れた場所から慌てたようにこちらに向かってくる一人の騎士を見つけた。 「チッ、ロベルト…」 言葉の話せない私の為に王子様が私の傍に置いてくれた騎士、ロベルト様が私とアラン様の間に割って入る。 ---蒼ちゃん--- ~※~※~※~※~※~