そんなアラン様に微笑を返すと、目を見開き更に嬉しそうに微笑んでくれる。 ただたまに、私を見つめるその瞳の奥にギラリとした何かを感じ取り一瞬怯む事もあった。 でも、それはホンの一瞬だから気のせいなのかもしれないけど--- アラン様の腕が私の肩に乗り、私の頭にコツンと自分の頭をぶつけた。 「マリア…」 言葉を話せない私は、首を傾げながら王子様と同じエメラルドの瞳をジッと見つめる。 アラン様の真剣な瞳が私を捉え、離してくれない。 「俺は、マリアが好きだ」 「………っ」