「敦さん…。今日は出番、ないはずですよね?どうしたんですか?」 「冷たいなぁー。勿論、まりあちゃんを見にきたんだよ。やっぱりまりあちゃんの人魚姫は、本当によく似合ってる。俺、人魚姫の姿のまりあちゃん大好きでさ」 「あ、ありがとうございます」 いきなり来た敦さんに驚いたこともあって、どうしても顔を引きつらせながらの笑顔になってしまう。 「…で、何が『そうでしょうね』なの?」 「あ…。ううん、別に………」