「まりあさん?もう少し、前へ出て下さい」




司会者の声にはっとし、涙を拭った。




いけない…、




歩かなくては---




憧れのあの人の所まで…、




一歩…、




また一歩と歩き、




そして花束を持つ彼の前へと立った。