今日の撮影は人魚姫がおばあさんに人間の足を手に入れる代わりに自分の声を上げ、声が出せなくなってしまうという場面の撮影だった。 撮影スタジオに着いてから私は、二時間かけて自分の足に人魚の尻尾をつけられる。 自分の足についたピンク色の人魚の尻尾を見て、思わず顔が綻んだ。 何度かこの尻尾をつけて貰っているけれど、つけて貰う度に気持ちが弾んでしまう。 それに何故かこの人魚の尻尾をつけているとシックリくる…と、毎回思ってしまうのも変な感じ。 そうだなぁ…、 何だか懐かしい気持ちがするのだ---