「だって面白いじゃーん。まりあの幼なじみの松平君が、これからどんな行動を起こすのかさ」




悪びれもせず、楽しそうな美月に思わず睨んでしまった。




だってそうだよね?




こっちは大変な思いをしているっていうのに---




「ほら、怒らない怒らない。先生、来たよ」




言われて前を見ると、ちょうど1時間目の授業の先生が教科書を机の上に置いているところだった。




なんてタイミングだ---




そういえば今日は3時に撮影が入ってたから、お昼御飯食べたらすぐに学校を出なくちゃな。




因みに学校にはもう、映画を出る許可は貰っている。




それでも学校を早退・遅刻・欠席をする場合は連絡をしなければいけないと言われた事を思い出し、担任の先生に早退の報告しなくちゃな…、と目の前で話し始めた先生を見ながら思った。