「この子は、マリア。さっき名前を聞いたら、そう紙に書いてくれたんだ」 「さっき?」 「あぁ…。浜辺でこの子が倒れていたのを見つけたんだ。記憶喪失らしいから、記憶が戻るまでこの城にいてもらおうかと思って」 そう言いながら兄さんはマリアさんに、ニコリと微笑みかけた。 そんな兄さんをマリアさんは赤い顔をしながら見ていて、俺は酷い嫉妬に駆られる。 「…フーン」 面白くない…、 絶対にこの人を俺に振り向かせてやる。 ~※~※~※~※~※~