10万人の中から最終選考に選ばれただけでも、凄いことなのに。




まさか、私が選ばれるなんて---




このオーデションは『人魚姫の涙』と言う映画の、人魚姫役を決める為のもの。




そして相手役には…、




今、日本で一番人気の俳優であり、




私の憧れの男性…、




小田切 裕也---




その人が今、




舞台の上で、花束を持って私を待っていた。