思ったよりも生徒はたくさんいた。



その中から、
私を見つけると一人の女生徒が走ってきた。

「かなでー!!!」

「あ!優子だぁー!」


優子とは、私の親友の近藤優子のことだ。
小学校は違うけど1年生で同じクラスだったから
まるで大昔からの友達みたいなww

「かなで、おっはよお!
 うちらまた同じクラスだよー」

「えっ?!ほんとに?」


「ほんとだってば、見に行ってみる?」


優子はまだ言葉も言い終わってないのに
私の手をつかんでいる。


昇降口に張り出されている名簿を見た。

1組 担任 吉川……………
2組 担任 塚本……………
3組 担任 柿村……………
4組 担任 古畑……………私と優子の名前はまだない。
5組 担任 原口翔太………金山 奏…近藤優子…

「あ、あったー!
 優子あったよ、名前あったよー!!」

「でしょ。
 これからもずっと一緒だもんね。
 てかてか、原口…翔太?って誰??」

「んー聞いたことないから新しい先生じゃない?」

「そっか。若いといいねw」


そんな会話をしながら教室に向かう。