「で、何でこんな所に居るんだ?護衛もつけず子供2人だけで」
動く度に揺れるツインテール。
それを不思議そうに見つめるレオンは揺れる髪を目で追いながら話を戻す。
するとその問いに反応したのはイース。
クルリと振り返り片手を腰に当て胸を叩く。
「護衛ならイースがいます!イースはリオン様の守 護者ですから!」
「何が護衛だ。子供の遊びじゃねぇんだぞ」
「なっ、何をー!」
堂々と言い張るイース。
だがレオンはイースの言葉を信じない。
否定され頭にきたのか、自分の力を思い知らせる為レオンに攻撃を仕掛る。
「今に目にもの見せてあげますよ……」
出現させた箒を手に意識を集中。
力強く柄を掴むと思い切り振り下ろす。
振られたその箒から巻き起こる突風。
その風を正面から受けたレオンは吹き飛ばされ、太い木の幹に身をぶつける。
どんなものだと腰に手を当て胸を張ると、痛みに顔を 歪めるレオンを見下ろした。

