彼の名はリオン・ディアルド。
右目は銅、左目は青のオッドアイを持つ少年。
肩までのエメラルドの髪を緩く結ぶ彼は女の子のような可愛らしい顔立ちをしている。
「それにしても、どうして貴方みたい人がこんな所 に?」
「そ、それは……」
人々から神と崇められる彼がこんな山奥で何をしているのだろう。
それも幼い子供2人だけで。
コウガの問いに答えずらいのか言葉を詰まらせ目を反 らすリオン。
すると、
「リオン様ー!」
背後から少年の名を呼ぶ声がした。
声が響いたかと思うと、猛スピードで駆け寄って来る人物が1人。
ツインテールに結んだ髪を揺らしながら近くにいたレオンを押し退けると、何の迷いもなく少年に抱き付いた。

