コウガ達を眺めるライアは壊れたように笑い出す。
「…何て愚かなんだ……何て馬鹿馬鹿しい……人間なんて…人間なんて皆死んでしまえばいいんだ……何もかも全て、全て消えてしまえ……!」
「うっせぇぞ糞がっ!」
彼の言動と笑い声に耐えかねたレオンは地を蹴り飛び出した。
一瞬で彼の傍へと移動し瞬時に突き出す握られた拳。
「人にも狼にもなれない出来損ないの君が、僕に適うと思うなよ!」
「かはっ!?」
しかしそれを簡単に払いのけるライア。
素早くレオンの空いた胴へと拳を突き立て、更に回し蹴りを見舞いする。
攻撃はそれだけでは終わらず、頭部に受けた蹴りでふらつくレオンの髪を掴むとその顔面に膝蹴りを繰り出した。
「ぐっ……!」
防ぎようもなく真正面から攻撃を受けるレオン。
突き飛ばされた彼は勢い良く壁に身をぶつけ座り込む。

